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とある大学に捨てられた猫たちと、そんな猫たちを見守る日記 ~猫と医学と~命を尊ぶ

2007-01-08-Mon-16:45
大学の猫たち困ったコムギさん





年末からたいそう困っていることがある。コムギさん...

コムギさんの餌場は病院建物の使われていない外階段。そこだと雨もかからないし、人も通らない。待つにも餌をあげるにも、大変便利。しかし、昨年ここで捕獲したために警戒して近づこうとしなかった。それでもなんとかかんとか、その餌場に戻りつつあったのだが...

数十メートルしか離れていない所に餌場のあるチビ三毛が、口内炎で食べられなくなり、後追いしたことから、絶好の餌場に近寄れなくなった。それが昨年暮れ。口内炎の薬が効いている間は、後追いもなく、再び餌場に戻りつつあったのだが....

口内炎の薬は2週間くらいしかもたず、調子が少しでも悪くなると、まるで「痛くなる食べ物を渡すアンタが悪い!」「痛くならない食べ物をちょーだいよ!」とばかりにウロウロするチビ三毛さん...

そのためコムギさんが決まって待つ場所がなくなってしまったのだ。

少しは聞こえるといえど、小さな音は聞こえないコムギさん。呼んでも聞こえない。車の下で待っていても、私だと認識できないのか、逃げていく始末....目の前に餌を置いてあげていても、だよ...

なので年末からあちこちに置き餌を復活させた。そしたら、見たことのない大きな白猫もやってきて、その姿で再び逃げるコムギさん...もう八方ふさがり...

それでも今年になって、少し早い時間にばったりと出会った時にご飯をあげることができた。ふむ、他の猫が来る前に餌をくれ、ってことかな。

こうなれば、チビ三毛さんの口内炎を悪化させないようにするしか仕方ない。できるだけ、薬の使用量を少なくしたいのだが....


クニちゃんも調子悪い。ステロイドの効き目も悪く、どうやら感染を起こしているようだ。ふむ、明日からしばらくは抗生剤だね。


大学にはたった7匹だけれど、外の生活はやはりシビア。まだまだ寒い冬が続く。なんとか、がんばれ。私もがんばる。

2007-01-01-Mon-16:22
大学の猫たち新しい年




おかげさまで、昨年は健康に恵まれ、一日もかかさず餌やりに励むことができました。

年越しも冷たい冬の夜空を見上げながら、2006年空に戻っていった子らに思いを馳せた。この世に生をうけ、そして去っていく。大きな宇宙の中で、ゴミにすらならないくらいちっぽけな存在であっても、生きていることを喜び、そして傷つく心を持っている。死にいくとき、何を思ったのだろうか。そして、今、もし魂が存在するのなら、もし天国が存在するのなら、何を思っているのだろうか。

哀しみに浸る時間はない。この寒空の下、助けを待っている小さな命がある。

今年もがんばる。それしか、ない。

2006-12-27-Wed-01:45
大学の猫たち堰を切る




全く馴れない子が、ある日突然、堰を切ったように甘える。

茶々の介も然り、そして大学でもヨーダ兄ちゃんが。

兄ちゃんが大学に現れたのは、数年前。あちこちの餌場に現れて遠くからフーシャーしながらご飯を食べていた。餌場をよく知っていて、食いはぐれると次の餌場に移動する。ビビリンのくせに、少しでも自分より弱いと見るやいなや、強気になっちゃう兄ちゃん。クニちゃんが怖くて仕方なかったのに、クニちゃんが去勢して好々爺になったら、とたんにクニちゃんに強くでていたっけ。腰が引けていて、見てたら笑えた。

それでも、馴れることはなく、ワクチンもフロントラインもしてあげられなかった。首に怪我をした時も餌に抗生剤を入れてあげることしかできなかった。

それがこの冬....

何が原因だったか、まったくわからない。こんなに年月が経ってから、どういう風の吹き回しか、ある日突然ベタベタの猫になった。餌場に到着すると、一番に駆け寄ってきてべったりくっつき離れない。背中や頭を撫で回したら、うっとりと気持ち良さそう。

ああ、きっと心に大きな蟠りを抱えていたんだね。捨てられた辛い想い出、ここに辿り着いた苦しい道のり。もう人間なんて信じないと固く心に誓っていた。それが、ふと心の重荷を降ろしてみたら、ひとの暖かさが急に恋しくなったんだね。

ご飯を食べ終わっても、側から離れない君の細めた目を見ながら、ゆっくりと撫で続ける。

愛おしくて仕方ない。

2006-11-28-Tue-10:54
大学の猫たちご無沙汰で....


♪茶々の介、きりり!♪

すみません...毎晩、お嬢ちゃんのお守りに小僧のお守り...おまけにケーブルテレビなぞ付けたもんだから、「24」や「lost」、「invasion」、「House」なんぞ、みたい番組がてんこ盛りで、しかも見ながら寝てしまうという悪循環の真っ只中、です。自分のホムペもリニューワルしようと苦闘中ですが、その前に仕事関係のホムペを2つ、リニューしたもんだから、もう何がなんだか....

今までの絶好の餌場を放棄したコムギさん。

彼女に何が起こったのか.... やっと判明。

ことの発端は、今まであまり話題にならなかったチビ三毛。1997年頃、子猫で捨てられた子で、早くに避妊もしたし、適当に馴れていて健康優良児だと思っていたのですが....

夏には悟空と同じ所で、それなりに仲良くご飯も食べていて、気にも留めなかったのが、急に食べなくなり、ニャーニャーと後追いするようになり...

それでも場所が気に入らないのかと変えてみたり、缶詰めを変えてみたり。それでも後追いしてきて、次の餌場のコムギさんのテリトリーに侵入....その姿を見てコムギが血相変えて逃げていく....

で、チビ三毛さん、どうしたんだと週末時間のあるときにじっくりと観察してみると、食べたいのに食べられない....涎はないが、ひょっとして口内炎か....??

で、口内炎のお薬を投与したところ、バクバクと食べ始めた!で、後追いもなし。従ってコムギさんのテリトリーへの侵入もなし。やれやれ。

はあ....ごめんよ、チビ三毛。健康だとばかり思っていた。一緒にいたネネや茶々、そしてこの夏は悟空に気を取られていたから、まったく気付かなかった。もうそれなりに年だもんねえ。見かけは丸々して毛艶もいいし、どこが悪いんだと思うほどだが。家で飼っていると、どれだけ食べたか、排泄はどうか、なんてすぐに分かるし対処もできる。外で一日一回、それも時間が無くて慌てて餌をやっていると気付かずにいることが多い。

一時は32匹もいた大学猫たち。あれ以来、茶太郎が来なくなり今では7匹。これもTNRの賜物ではあるが、数が減った分、もっと1匹1匹に気をつけてあげなくちゃいけなかったのに。先入観って怖いわ...

クニオ君も口内炎の薬が欠かせない。寒くなって(といっても今年は滅法暖かいが)一段と爺くさく、ちんまりとボイラーの吹き出し口から離れない。一緒にいるヨーダ兄ちゃんは、一段と甘えるようになった。今まで触るどころか、近寄りもできなかったのに今ではスリスリゴロゴロ。抱っこもできるんじゃまいか、と思うほど。触って見ると思いの他痩せているし、体はあちこち傷だらけ。この子もケアしてあげなくては...

一身上の色んな悩みと猫たちの心配....いつになったらほっと力の抜ける日が来るんだろう。


2006-11-16-Thu-18:12
大学の猫たち不可解な行動


「お客さん、ずいぶんと凝ってますぜ」

061114-2.jpg
「おや、ダンナ、腰の方も悪いようですねえ」

061114-3.jpg
「よぉ~く舐めときゃしょー」(舐めて治るんかヨ...)

       記事が消えた....哀しい。

随分と寒くなった。日がかげると気温は10℃以下に。そんなこともあってか、大学猫たちは不可解な行動が....

まるで人に馴れないヨーダ兄ちゃん。このところ、なつこいクニちゃんやンコちゃんと一緒にいるせいか、缶詰めを開けているとスリスリ.... あれ?そーっと背中を撫でても、うっとり~。おいおい、どうしたのよ? きっとなつこい方が食べ物を優遇されてると思ってるに違いない。

コムギさんは、どういうわけか、以前の餌場に行きたがらない。そこは使用していない外階段の踊り場だから、雨の当たらないし、人と遭遇することもない絶好の場所なのに。捕獲してからしばらくは別段気にしていないようだったので、別のなにかが原因のようだ。はて... それでもちゃんと待っていて、「こっちよ、こっち!」と誘導してくれるんだが.... 何か霊的なものでなければいいけど(といっても、私には霊感はありませんが)。

よれよれになりながらも、ステロイドの効果で結構食欲が戻ってきてた茶太郎。連日、病院駐車場で、柔らかい缶詰め(焼津のささみとまぐろ)とミルク、調子がいいと銀のスプーンを少々と、食べていたのだが、一向に毛並みも良くならず、涎も出ていた。一番気になったのは、茶々と同じように舌の先が赤くただれていたこと。茶々もそうだったが、口内炎にはステロイドが効いても、舌の病変にはちっとも効果がなかったのだ....昨日はとうとう姿を見せず。また、どこかへふらっと旅に出たのだろうか....

K棟駐車場の主となった「モドキモドキ」改め「大福(名は体を表すww)」、昨日はギンもどきおばさんのお尻を追い回していた.....


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はなちん

はなちん

大学で最後に生まれた茶々は、1年間限定の命の蝋燭を燃やし尽くして、旅立ちました。でも、小さな命の悲鳴は、続きます.....