とある大学に捨てられた猫たちと、そんな猫たちを見守る日記 ~猫と医学と~命を尊ぶ

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2005-10-13-Thu-01:22
事件そんなアホな...


ネネ「ふぅ~っ、疲れる...飼い主の相手してやるのって」

もうすでにニュースでもネットでも猫関連で大騒ぎになっているのは、老人ホームの足指傷害事件。おおまかに経過を辿れば、寝たきりの88才の痴呆のおばあさんが未明、右足の指先5本とも囓られてというか、千切れて血まみれで発見されたというもの。その犯人として2週間前からその施設にいる野良猫が捕まり、人食い猫だということにされた。

猫好き人間でなくても、ほんまかいな、と思う話である。しかし、あらゆるメディアがセンセーショナルに報道してしまった。よく知らない人間がそれを見たら、猫は害獣と決めつけてしまうだろうに。私に言わせれば、人間の方がよっぽど害がある。

かいつまんで経過を追うと

場所は特養老人ホーム。なので重度の糖尿病などはっきりした疾患を持った老人ではないと思われる。痴呆の程度は不明。意識は清明で痛みの刺激にもちゃんと反応するらしい。寝たきりと言っても、どの程度動けるのか、徘徊はないのかは不明。施設は真ん中に中庭のある回廊型の建物で、中庭に面した一方に2人部屋があり、その1部屋の外側ベッドに寝ていたという。11時に巡回した時には、窓も閉まり、異常はなかったそうだ。その後2時間毎に巡回している(はず)が異常なかったと言う。未明の5時、同室者がうなり声がするとナースコール。見に行った職員が血まみれの被害者を見つけたという次第。ここで報道は別れる。職員が警察に電話したというのと、運び込まれた病院側が傷が不審だということで通報したという説。どちらが本当かはわからない。

取りあえず病院に運ばれたのだが、右足の指5本ともが第一関節で食いちぎられたようになっていたと言う。で、職員の話では、シーツに血の付いた猫の足跡が多数あり、窓が30センチほど開いていて網戸に10センチくらいの穴があったというのだ。

その施設には2週間ほど前から中庭に猫が迷い込んでいたらしい。渡り廊下の窓を開けていた時に入り込んだのでは、との話。で、夜が明けて職員がその猫が口周囲を血で真っ赤にしていたと警察に証言。庭に捕獲器をしかけ、猫が捕まった。警察も事件性はないと、猫が犯人ということで物証も現場検証もなし。

ここで誰もがおかしいと思うことを整理してみよう。

まず、猫が人間を食べるかということ。肉食だからあり得ないことはない。しかし、普通、狩りをするなら、牙で頸動脈を狙ってとどめをさし、おもむろに柔らなところから食するだろう。なにも好きこのんで肉のない固い指を喰うことはない。

足だけが布団から出ていたのだろうか。もし動けないのなら、看護士が足くらいは布団をかけているだろうね。猫は布団に潜り込めるがめくることはできない。なら、最初から出ている顔を狙うだろう。

次に本当にちゃんと巡回していたとして、4時から5時の1時間という間に、固い指を関節から千切るようにしてかじれるだろうか。それも5本も。そして、その間、痛み刺激に正常に反応できる老人が黙っているだろうか。

猫が空腹だったから、という人たちも多い。しかし、だ。2週間もの間、脱出を試みず人間が行き来する建物周辺にいるということは、ある程度人間に馴れた猫か、誰かが餌をあげていた可能性が高い。それに、2週間ものあいだ食べ物がなかったら捕獲された時、本当に骨と皮になっていると思われる。そういう報道はない。捕まった猫は目撃した職員によれば、黒と灰色のまだら猫で一回り大きい猫だったそうだ。黒と灰色?そんな模様はないわよ。アンダーコートってこと?遠目にはわかりっこない。後で体調40センチの雌猫だったという情報があったが、それだったらサビ猫の可能性が高いし、40センチなんて、ちっこい猫じゃん。5時に事件が発覚し、明るくなってから血だらけになった猫を見たって言ってるけれど、猫は食べた後、ちゃんとご馳走さんするから、白猫でないかぎり見れないと思う。

傷からもシーツからも物証というか証拠は目撃証言だけで、直接的な証拠は何も報道されていない。たぶん、全部処分されているので、真相は闇の中だろう。

しかし、以上のことが本当だったとして、1時間という短時間で5本の指が一気に(うなった声がしたのが事件発生時として)千切られるとしたら、ベッドに挟まれた医療事故としか考えられないのではないだろうか。現に今までにも介護用のベッドで足を切断された事故が発生しており、厚生省からも注意するように通達が出ているのだ。(http://www.city.hiroshima.jp/shobou/m3/jirei/resc/140r.html )

つまり、こうだ。

明け方目覚めたばあさんが、身動きした途端、ベッドのどこかに右足が挟まった。もがいているうちに千切れてしまった。半体側の足もそれを取ろうとして、どこかベッドの部分で切れたのだろうか。で、うなった声を発し、隣のばあさんがナースコールをした。

ここからが問題。猫がどう絡むのか。本当に足跡があったとしたら、たまたま空いていた窓から脱走しようとして猫が入り込んでいたのではないだろうか。で血の臭いがしてきて、近づき足跡を付けてしまった。そこへばあさんがもがいたので、思わず半体側の足に爪を立ててしまった(これはあり得るかもしれない)。バタバタと職員が駆け寄る足跡を聞いて猫が退散。口の周りが血だらけは、嘘くさい。どうやら、猫がいることを快く思わない職員と擁護する職員とで一悶着でもあったのではないだろうか。で、猫のせいにした。足跡を見つけて、ほら見ろとばかりに。

施設側にとってもベッドで怪我をしたとすれば、責任は施設に重くかかる。昨今の裁判では転倒事故でさえも賠償の対象となっているもの。猫のせいにすれば、慰謝料も少なくて済む。警察も調べるのも邪魔くさいと言った感じだったのだろう。

こうして、少ない情報から読み取ってみると、これが一番しっくり。

無論、ネズミやイタチ、狸が入り込むことだってあり得る訳だが、それよりもベッドでの事故の方が余程確率は高い。最初に診察した医者が動物に噛まれたのでは、という報道もあるが、日本に動物による咬傷を見たことがある医者がいったい何人いるというのだ。医者なんんてあてになるもんか。医者の世界にいる医者の私が言うんだから、間違いない。

しかし、こうして一生懸命に推測して仮説を立ててみても、警察は再捜査しないだろうし、メディアも否定するような報道はしないだろう。真相が白日の下に曝されることはない。
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ニュースはもともと、メデアが人を驚かすようなネタをみつけて大々的に報道するものであろうが、最近のショッキングな事件といえば、身近なものに猫のニュースがあった。『特養の寝たきり女性、「猫にかじられ」足指失う 埼玉』 asahi.com 2005年10月08日猫が短時間に生き

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はなちん

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大学で最後に生まれた茶々は、1年間限定の命の蝋燭を燃やし尽くして、旅立ちました。でも、小さな命の悲鳴は、続きます.....

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