とある大学に捨てられた猫たちと、そんな猫たちを見守る日記 ~猫と医学と~命を尊ぶ

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2005-12-16-Fri-02:09
想い出姫のおばあさん




大学の猫たちの世話を始めたころ、R棟の近くに4匹の生まれたての子猫が捨てられた。途方にくれた。仕事が忙しくて授乳している暇がない。家に置きたいが、家に帰っている時間もない。なので、庭の片隅に小屋もどきを作ってそこで育てた。残念ながら、2匹は育たず、三毛のみーちゃんとキジ猫の姫ちゃんだけが育った。それぞれ貰われた。

姫をもらってくださったのは、病棟に勤務されていた看護婦さん、Tさんだった。たいそう、かわいがってくださり、姫カレンダーなるものも作ってくださった。その看護婦さんも、昨年定年になり、最近は外来にパートで勤務されていた。

たまたま、自分の患者さんが外科に入院したので見舞いに行ったら、Tさんがおられた。おばあさんが手術して入院しておられたのだ。おばあさんも姫を可愛がってくださっているようで、「おばあさん、ほら、姫の元のお母さんなのよ」と紹介してくださった。とても優しいおばあさんだ。

今日、いつも通り猫の餌やりにまわり、病院駐車場から移動していたら、研修医の女医さんがおばあさんを抱えるようにして寒空を歩いている。何事かと車を止めた。そのおばあさんが、駐車場の奥、山の中から這い出てきたというのだ。しかも病院の寝間着を着ている。入院患者であることを示すリストバンドもついている。話もちぐはぐで、ちょっと呆けがはいってる。

気温は4℃。着ていたダウンをばあさんにかけて、車に乗せた。あれ?どこかで見たおばあさんだな、、、Tさんのおばあさんだった。家に帰ろうと、山の中を徘徊していたらしい。研修医の先生が見つけてくれたから、助かったけれど、そのままだったら、凍死しかねなかった。

消灯時間は過ぎていたが、心配だったので見に行った。おばあさん、やはり、かなりちぐはぐだ。それでも姫の話をすると、それはうれしそうに可愛い、可愛いと言う。老人にとってもペットは癒しなのだ。

それにしても、おばあさんが徘徊していた時間には、たくさんの帰宅する職員の車が走っていた。私がおばあさんを乗せる時も、道のどまんなかに止めて、他の車両を防ごうとしているのに(おばあさんが危ないからね)、脇を疾走していく。誰も手を貸そうなんて人はいない。これでいいのか、医療の世界は。何も高度な医療だけが良しというのではないだろう。ちょっとした暖かな思いやり、これが基本じゃないのかな。

基盤研究費とかで、業績を書けと書類が回ってきた。業績、ね。こんな、暖かい心や親切、臨床の力を評価する欄など、一つもない。論文があれば、それが全てだ。委員会での活躍もポイントになっているが、実際に活動してる常設委員会はポイントにならないらしい。これってなんか、変じゃない。一生懸命に実働している人を評価しないで、臨床は適当にしていても論文をたくさん書いたものが評価されるなんて。そんなの、医者やめて学者になればいい。どんなにがんばっていい医療をしても、まるで評価されないのが日本の医学界の現状。
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Comment

2005-12-17-Sat-12:34

はじめまして。pepeさんのところからおじゃましています。
茶太郎君のその後はいかがですか?ゴハンが食べられないコを見ているのは本当に辛いですね…。

姫ちゃんのおばあさん、見つけてもらえて本当によかったです。
うちのお店にも、やや痴呆気味のお年寄り達がふらふらやってきます。木枯らしの日に素足とかで…。この寒さだし、本当に心配になります。
日記拝見して、思いました。今の日本の医療やっぱりなにか違うと。
今、父が入院しています。入院生活の中、一つ一つは些細なことですが、首をかしげる事が多いような気がします。テクニックではないなにかが欠けているような…こういう感覚を与える医療はさみしいですよね。

2005-12-17-Sat-19:03

姫ちゃんもおばあちゃん大好きなんだろうね。
患者さんが歩いてても無視か...
医者の前に人として疑うね。
自分達が偉いと言う意識が強いんだろうね。

2005-12-18-Sun-18:30

しろりんさん、茶太郎は相変わらずです。寒いからか、車の下には来るものの、ご飯を食べている姿は見ていません。なんとなく日に日に痩せてきているようで、でもどうしてやることもできず、、
茶太郎が助けを求めて寄ってきてくれたら、いつでも助けられるよう、いつもキャリーを組み立てたまま車に積んであります。どうか、助けられるよう、祈ってください。

にゃんこ先生、医者だけじゃないんだよね。事務職もそう。つまり、医療と言うよりも人間性の問題なんだよね、これ。関わりたくないっていう感じ。人間のばあさんでさえ、見ぬ振りするんだから、捨て猫なんて目に入らないんでしょう、きっと。

2005-12-18-Sun-21:32

姫ちゃんのおばあさん、良かったですね。
運良く研修医の女医さんに助けられたのも姫ちゃんが知らせたのかも
しれませんね。場所が姫ちゃんの郷里だから。

私の高齢の母が夜11時頃にふらっと倒れたので救急車を呼ぶと
救急車内の検査で「血中酸素の値が低いですね」との事。
隊員の方から「希望される病院はありますか?」と聞かれて、
私は「S医大病院なら3年前に白内障で入院経験がありますので
お願いします」と言うと、すぐに病院に電話をされて症状、年齢、眼科
に入院経験あり、を説明されました。
数分経って病院から「都合で受け入れ出来ません」との返事、
次に隊員の方は市民病院に電話をされると「受け入れOK」との事。
私はその時「高齢の救急患者は医大病院は診たくないのか!」と、
思いました。
やはり高齢者はこのような面倒な問題が起きるからでしょうか?
しかし医大病院にもはなちん先生のような人間味溢れるお医者さん
がおられるのですね。心が温まりました。

はなちん先生には、母の病気の相談で御世話になりましてありがとう
ございます。

2005-12-18-Sun-23:56

茶太郎くんがはなちん先生に保護されることを心より願います。
茶太郎くん、はなちん先生もここへ来ているみんなもとても心配しています。はなちん先生に助けてもらって、早くごはんが食べられるようになろうよ。楽になろうよ。

2005-12-19-Mon-20:04

茶太郎。応援しています。
私の面倒をみている茶トラも口の状態があまりよくありませんが
なんとかがんばっています。茶太郎も一緒に進んでいこうね。
待ってるよ。

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大学で最後に生まれた茶々は、1年間限定の命の蝋燭を燃やし尽くして、旅立ちました。でも、小さな命の悲鳴は、続きます.....

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